下町ロケット⑤弁護士と吉川晃司さん

今日は「下町ロケット2ガウディ計画」発売日でしたね。

池井戸潤さんの作品の良さは、その「リアリティ」。「職業」についての「リアリティ」もその一つです。

今日は「弁護士」という職業と吉川アニキについて考えてみたいと思います。

(また無理矢理な?(笑)

第一回放送のナカシマ工業との訴訟で出てきたのは「田辺弁護士」と「神谷弁護士」と「中川弁護士」。

弁護士というとあまり普段接する機会もないと思いますけど(あったら、イヤだわね)普通のサラリーマンにもこの対照的な3人の弁護士の姿が重なるな~と思う所あり!です。

〇お勉強を惜しむ「田辺弁護士」

佃製作所が巻き込まれる訴訟を勝つには、ステラの技術をお勉強しなければまず始まりません。でも、田辺弁護士は前佃社長の代から顧問弁護士をしている、60歳のおじいちゃんだった!!い、いえ、おじいちゃんだからいけないというのでは決してありません。そりゃ、原作で「年齢のせいかいかにも弱々しくみすぼらしく見える。よれよれのかばんも一層その印象を濃くしていた」とあるけど、佃社長はその年齢にも敬意を示し、「百戦錬磨なんだ」と最初は田辺弁護士に弁護を頼むつもりでいます。

が~!技術の山崎がいくらステラエンジンについて模型を持って説明してもただ一言

「まあ、いいですわ。私、聞いても分からないので」

とそっけなく、学ぶ気がなく、やる気がない。

そこには「分からない分野は放棄する」という姿勢と「裁判は大企業に有利」(だから佃製作所のような中小企業は負ける)という考えがあるんですね。

 

〇お勉強を惜しまない「神谷弁護士」

対して「神谷弁護士」はどうか?彼のプロフィールは「技術系大学を卒業後、メーカーに勤務しながら弁理士となり、その後司法試験を受け、弁護士になる」というもの。一般的に弁護士では「Wバッチは強い」と言います。弁護士と医師免許、とか、神谷弁護士のように弁理士資格を持っていたり、という具合に。その意味で 元々神谷弁護士は「強い弁護士」である上に、更に初回から山のような資料を読み込んで付箋を貼って佃社長と山崎に対面しました。すごく勉強熱心!

 

もう、司法も専門外の分野には手を出さないという時代ではないのですね。

 

 〇お勉強しているが、その方向性が違う「中川弁護士」

中川弁護士は悪徳ナカシマ工業側の弁護士さんですけど、この方はもう、吹っ飛んでいった「吉川晃司応援ブログ」で書かせて頂いたように、そのあくどさぶりは折り紙つきでした。(あの、料亭でのくだり)

ここでは吉川語録

27、権力の座にいるのは、すっとこどっこいばかり

に当てはまると言えましょう。あのメガネ!見た目からして敏腕な弁護士さんの匂いがぷんぷんしていた中川弁護士はピーターさんが演じられたからこそ、だと思います。その敏腕さ、お勉強熱心ぶりを正しい方向で発揮して欲しかった!。

 

ところで我らがアニキ、吉川晃司さんはどう?お勉強熱心でしょうか?

まさかと思われるかも知れませんけど、吉川アニキは2年前 広島で「法人会全国青年の集い広島大会」っていうので「税金についての講演会」をされたんですね~。(しかも法人会と言えば、企業のおエライさんが多かったりするような?)それは3・11震災後、チャリティライブで集めた約6億の寄付金を、なるべく多く被災者の方にお届けするにはどうしたらよいか、というので1年近くも税金についてお勉強された結果、お呼びがかかったようなんですけど。

ミュージシャンなのに、税金の講演会まで!?

という、驚愕のチャレンジ。私はスーツ姿で、大勢のいつものファンではない法人会の方という異色の方々の前で 面白おかしく話術で皆さんを引き込む吉川アニキの姿に惚れました。そのカッコよさは、SEMPOさんや財前部長の比ではなかった!!といったら、石を投げてくる人もいるかも知れませんけど、個人的には同じスーツ姿ならあっちのアニキの方にぞくぞくしましたね~。それもこれも

分からない分野を丸なげしないチャンレンジ精神

という吉川流あってのことでした。

 

ちなみに~。

先日ノーベル賞を受賞された大村教授はこう言ってらっしゃいます。

「研究は経営である」と。

研究と経営?!まるで違う分野に見えますけど、大村教授は同じである、と言ってらっしゃる。

薬の特許を有効に使って、その利益で更に莫大な研究費を生み出す、ということで、研究=経営、とおっしゃりたいのですね。

そうだった!吉川アニキも30代前半で実は大きな声じゃ言えませんけど、内輪の裏切り? で経営難に陥ったことがあったようで・・・。

「ミュージシャンも経営である」

と言えそうな?

 

はい!今日のまとめとしてはサラリーマンの皆さんも、吉川晃司さんや神谷弁護士を見習って

専門外の分野のお勉強も、熱心に!!

ということでございました。(もちろん、私も)

 

そして実は実はこれだけ話しておいてなんですけど、本当に私が心に残ったものはですね、

 恵さん演じる神谷弁護士のかっちょ良さ、ももちろんですけどね、実は実は

阿藤海さん演じる田辺弁護士の

後で泣きついても もう遅いかんね!

という一言なのでした。

チャンチャン

ではまた