下町ロケット⑧夢と現実

吉川晃司さんってコーヒー派よね。(お?突然何を言い出す?!)(^_^;)撮影の間ホテルに戻ってインスタントコーヒーしかない時もお飲みになるらしい。(ファンクラブ会報より)

あなたはコーヒー派ですか?それとも紅茶派?

私は紅茶派で、銀座の「ブルックボンド」(まだ、あるでしょうか?)でティーコーディネーターという資格を取ったことがある位、一時期はハマっていました。

日本人はミルクティと言えば、合う茶葉は「アッサム」と思うでしょ?

しかしそれは「思い込み」なんですね~。本場インドでは「アッサム」は粗悪品が多くてミルクを入れないと飲めないことから、日本でも「ミルクティ=アッサム」という発想に繋がったけれど、実は日本に輸入されるそれは質が大変いいので、ミルクティだけでなくストレートでも合うんですよ、という話を講習の中で聞かされて とっても驚いたことを覚えています。実際茶葉のテイスティングを何種類もしてみると、ミルクティに合うのは「アッサム」より「ルフナ」や「ウバ」という茶葉だな~と個人的には思います。

これから寒くなる季節にミルクティはいかがですか?

 

・・・と、それはさておき、先日下町ロケットを読む為に「朝日新聞」を買うと、そこにはこんな記事が!

 

生のりんごから絞る果汁は毎日、少しづつ違う。

でも製品化されたジュースは同じ味だ。

なじみの味に安住してしまうと、微妙な風味を感じ取ろうとしなくなる。それは新しい味覚に出会う道を閉ざす。

(11月1日付 「日曜に想う」 大野博人さんの記事より)

 

 紅茶は同じ茶葉でも時期によって味が違います。(摘みたてのファーストフラッシュと次のセカンドフラッシュでは、違うのだ)缶ジュースの紅茶では分からない味の違いも、茶葉から抽出するとよく分かる。朝日新聞の記事にはなるほどな、と思いました。

 

さて、「下町ロケット」の佃製作所が作り出す熟練した技工士による「手仕事のバルブシステム」も、「生のリンゴから絞る果汁」や「茶葉から抽出した紅茶」のように世界にたったひとつしかない、世界一の品質のものだな、と思います。

それを支える製作所の面々たち。そんな彼らが「会社の宝」であり、「ナカシマ工業なんぞに奪われてたまるかあああ!!」(第一話より)と叫んだ佃社長の思い。痛いほど分かります。

そんな「世界一の技術力と技術を集結したバルブシステム」の開発を「続けるのか」「やめるのか」、それは

「社長の」を取るのか、はたまた「社員の生活という現実」を取るのか。

究極の選択ですね。 

とにかく技術の開発・維持には大金が掛かる・・・。それが本来の技術開発に正しく使われるのならばまだよい。でもその大金が不正に使われたり、無駄遣いされたのではたまりませんね

そうして大金をつぎ込んだとしても、技術の利用価値が未知数で、なのにそれを維持するのに年間何十億という大金が使われた挙句、実際に何十年も一度も稼働していなかったりしたら佃製作所の若手社員もたまったものではありません

「社長の勝手な思いの為に、俺たちが必死の思いで稼いだ銭を好き勝手に使われてたまるかよ!」

と言いたくも、なる。

社員にしてみれば「その使い道をはっきり示してくださいよ。」と言いたくなるだろうし「使い道のない大きなハコモノの為に、俺たちの銭を投入しないでくださいよ」と言いたくなるだろうし「そもそもその技術は世の中に必要なものなんですか」「利用価値はあるんですか」「未来の為になるんですか」「汎用性はあるんですか」と言いたくなるんだと思います。

 

若手の迫田や江原や真野の気持ち、ドラマを見ている方々の胸に大きな共感として響いたのではないでしょうか?

〇社員の血と汗の結晶である「給料」は、社長の「好き勝手な思い」の為に無駄に使われることがあってはならない!

〇「みんなが幸せになる為に、正しい方向に使われなければならない。」

〇「不幸せの道に進む為に、使われてはならない。」

そう、社員たちは大きな声を上げているのだと思います。現実社会にもそういう無駄な技術、ありますからね。

 

今後の展開が楽しみですね。

ちなみに・・・

札幌はコーヒーの町で専門店が多いのよ。だけど紅茶専門店は少ないのです。

テイスティングで茶葉の味まで見分けてしまえるようになってしまうと、そこらのカフェの紅茶では満足できなくなって逆に紅茶が頼めなくなってしまったという・・・。

何の為の紅茶教室通いだったんだ!!

意味なし!

と自分ツッコミをいれて、今日はおしまい。

 

では、また