下町ロケット⑲第5話「失敗談を載せろ」

 

突然ですけど、2011年某市のアンケートより

 

Q6 今の子ども達の長所は?(自由記述) 
小学生について                          
NO.1 PC・ゲーム・携帯電話の操作が上手い       
NO.2 好奇心・流行に敏感                    
NO.3 興味に対する知識が豊富               
 
Q7 子ども達に望む事は?(自由記述) 
小学生に対して
NO.1 夢や希望を持ってもらいたい
NO.2 自信・誇りを持ってもらいたい
NO.3 自分を大事にしてもらいたい
NO.4 チャレンジ精神を持ってもらいたい
NO.5 一生懸命にやってもらいたい 
中学生に対して
NO.1 夢や希望を持ってもらいたい
NO.2 礼儀や思いやりを持ってもらいたい
NO.3 挑戦する気持ちや実行力を持って取り組んでもらいたい
Q7結果分析:子ども達に夢・希望を持って欲しいと望む部分が小・中学生の筆頭に挙がっている。

 

・・・なるほど!「下町ロケット」のように「夢」を持って欲しいと望む多くの保護者様がいらっしゃるんですね。

視聴率が良い訳だ~(笑)

 

では「夢」に挑戦する子になるには何が必要か?と言えば、「子供の頃に様々な経験をした子ほど、色々なことに挑戦する傾向がある。」「小さな成功体験の積み重ねが多い子もそうである」そうです。(本で、読んだ)

しか~し。色々な挑戦をしていると、自ずと失敗談も増えるはず。

吉川晃司さんはとある試写会でこのようなお話をしています↓

 

「履歴書に失敗談をつけないのって不思議だよね。失敗、挫折を経験した人間の方が強いのに。」

 

佃社長と藤間社長の共通点は実はこの「失敗」にあった!二人は共に宇宙航空畑出身。共に過去、ロケット打ち上げの失敗を経験しています。

何故、7年前の打ち上げでは失敗したのか?原作より↓

 

①「本当はフランスから部品供給を受けようと思った。ところが当時のフランスは打ち上げ技術で日本が上を行くのではないかという懸念から、先端部品の輸出を見合わせたんだ。」

 

②(略)発射スケジュールに間に合わせる為、急すぎるほどのピッチで開発が進められた。品質、納期、コスト。これらを両立させるのは極めて難しい。打ち上げ失敗を短納期のせいにする気はないが、もう少し実験を繰り返す時間さえあれば、結果は違っていたかもしれないと佃は思う。

 

①フランス製品が日本のそれより進んでいる!

こういう事実は案外、知られていないものです。(実際私の周囲の人にアンケートしてみた)。吉川アニキがよく言うように

「情報は自分から取りにいく」ことをしていないと、国内ではこういう情報はなかなか流れていないのが現状なのでしょうか?

世界一安全です。

と、力強く言われてしまえば そうかな・・・そうなんだ、と信じてしまう。

 

②納期が決まっていた為、いい加減な工事になる・・・これは今世間で賑わっている旭化成の問題と同じですね。

 

それにしても原文を読むだけで連想ゲームが色々と出来るなあ。池井戸さんは凄い作家さんだな~。。。(直木賞作家さんに対し、改めて思ったりして!)←失礼

 

さて、ドラマとちょっと順不同になりますけど、ここからは部品供給テストに合格した佃たちのバルブを搭載した燃焼試験のお話。何とこれが失敗に終わります。

原因を検証する際繰り広げられた光景は、いつかどこかで見たような??

①責任の擦り付けあい・・・7年前のセイレーン打ち上げ失敗の際、責任を上司の大場から擦り付けられ、退職を選んだ佃。今回も同じく帝国重工から責任の押し付けがされ、同時に帝国重工内でも富山が部下の近田に責任を擦り付け、財前に咎められるシーンがありますね。

②原因究明はなされたのか?・・・佃は帝国重工に言います。「バルブだけ検証してもわからない。バルブだけでなく、それにまつわる他の要因にまで調査の範囲を広げてみないことにはなんとも・・・。」

津波なのか地震なのか、いえ、バルブなのか他の要因なのかを問われた時、私たちははっきり説明出来るでしょうか?諸説があって正直私には未だに分かりません。 0コンマ数秒どっちがどう、とも聞くでしょう?

 

③テスト品と本番では物が違う・・・テストでは佃製フィルターを使っていたのに、本番では帝国重工製フィルターを使っていて、異常が発生しました。現実でも同じ問題でフォルクスワーゲンが話題になっていましたよね。環境に優しいテスト結果と、実際は環境に悪い、という・・・。流石は池井戸氏、本の方が発売が早いのにこういう世の中事情を見抜いていたのか?!

 

そして夜を徹して、佃たちは原因の究明にあたります。佃は言います。

「俺はもう一度バルブを見てみる!」

そうです!

「事件は会議室じゃない、現場で起きてるんだ!!」

 

 

現場へ直行する(帝国重工製?)ドローン↑(嘘)

現場に近づけないなら「ロボット」が必要です。

「いやいやロボットなんか、必要ないさ。真っ二つに割ってくれ!」

 

 

・・・ところで池井戸潤さん、ガウディ編は20日で書き上げられたそうな。集中力がおありなのね、吉川アニキみたい。私は集中すると昔から周囲の音が聞こえなくなって、それは26日放送の「フランケンシュタイン闇の事件簿」で出てくる「キュリー夫人」も同じだったそうで、それを聞いてちょっと嬉しくなったんですけど、本当は人に「ちゃんと話聞いてる!?」と責められたりして、今まで損してきました。(池井戸さんも吉川さんも損してきたかなぁ?←余計なお世話)

ということでよろしくお願いします。(って、何が?)(笑)